張芝工法

ソッドを張りつけて芝生を造成する工法である。施工適期が長く短期間で芝生が造成でき、気象条件の影響を受けにくく、エロージョン防止効果も高い。しかし、材料費、施工費ともに高く、施工性も良くない。工場製品と異なり、ソッドの厚さの均一性にも限度があるため、精度は播種工法や芝苗工法に比べ落ちる。

また、ソッドの場合、基盤とソッドに含まれる圃場の土の粒径分布が異なるため、ソッドと基盤の間に不透水層のできる可能性がある。そのため特に砂基盤へ造成する場合は、早い時期にコアリングを行ったり、更新作業を多くするなどの対策が重要となる。



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施工適期

寒地型芝草の場合、盛夏期を除く1年中施工可能である。盛夏期も散水が可能であれば、盛夏期でも施工できる。暖地型芝草では、秋期の休眠前(関東地方では9月下旬〜11月)を除く期間に施工可能である。

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初期管理期間

通常のベタ張り(100%張り)工法により適切な初期管理を行った場合の初期管理期間及び使用開始可能期間は、下記の通りである。

暖地型芝草ソッド
施工時期 使用開始可能時期 初期管理期間
12月〜4月 7月 休眠終了から約 3カ月
5月〜8月 7月〜10月 生育盛期の約 2カ月
9月 翌5月下旬 休眠終了から約 1カ月

寒地型芝草ソッド
施工時期 使用開始可能時期 初期管理期間
9月〜11月 10月〜12月 生育盛期の約 1カ月
12月〜2月 3月 生育開始から約 1カ月
3月〜6月 4月〜7月 生育盛期の約 1カ月


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目地

通常の暖地型芝草ソッドの場合、施工時期や供用開始までの期間によって目地を開ける。目地間隔がある程度あった方が芝生の活性は高くなるが、仕上りまでの時間はかかり、場合によっては目地から雑草の発生が増えることもある。

芝の張り方

寒地型芝草ソッドでは、ほとんど100%張り(ベタ張り)で施工される。目地を開ける場合は、現在では均一の目地幅である目地張りで施工する。碁の目張り、市松張りは材料費を低く抑えることが出来るが、目地が埋まるまでにかなり時間がかかり、その間に雑草が発生するため、仕上がるまでの管理費が必要である。また、目地幅が均一でないため、ターフの不陸の原因ともなり、現在ではほとんど用いられない。筋張りは法面等で用いられる。

目地幅と使用材料算出の計算式

使用材料(%)=ソッド1枚の面積/(縦+目地幅)×(幅+目地幅)/100

例)茨城規格(35×26×10枚)3cm目地の場合
(0.35×0.26)/(0.35+0.03)×(0.26+0.03)/100=0.091/0.1102/100=82.6(%)


目地幅・材料使用量産出早見表
(東京・神奈川・御殿場規格 36×28×10枚)
目地幅
(cm)
使用材料
目地幅
(cm)
使用材料
1 93.9 6 70.5
2 88.4 7 66.9
3 83.3 8 63.6
4 78.7 9 60.5
5 74.5 10 57.6


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ソッドの規格

全国芝生協会によって、各産地毎の統一規格が策定されているが、まだ種類が多く、全国レベルでの統一が望まれている。

全国芝生協会地区別統一規格
地 区 長さ (cm) 幅 (cm) 枚数 1束の面積 (m2)
北海道地区 180.0 30.0 1 0.5400
200.0 30.0 1 0.6000
茨城地区 35.0 26.0 10 0.9100
東京・神奈川・静岡地区
九州地区(宮崎)
36.0 28.0 10 1.0080
福井・鳥取地区
九州地区(鹿児島・宮崎)
37.1 30.0 9 1.0017
愛知・三重・岐阜地区 37.2 30.0 10 1.0044
九州地区(鹿児島・熊本) 33.4 30.0 10 1.0020


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ソッドの品質

現在のところ品質基準はないが、通常下記の各点が品質としてチェックされる。

同一の種でも特にゾイシアの場合形質系統が数多く、異種混入とまではならなくとも、異なる系統の混じったものがあるため注意が必要である。この場合、生育期は判定し難いが、春の萌芽期や秋の紅葉期には、系統によるグリーンアップや紅葉の違いが出るため、比較的簡単に確認することができる。

異形質の混入した圃場(左)と混入のない圃場(右)
(茨城県 11月初旬)
異形質の混入した圃場 混入のない圃場


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目土

張り芝工法では、施工後目土を施す。特に目地張りの場合は、目地を目土によって埋めることが必要である。また、精度の要求される工事では、目土によって不陸の調整を同時に行う。

原則的には基盤と同じ材質を用いるが、近年では雑草の発生を防止するために砂を用いることが多い。砂を使用する場合、pHの高い資材を使用すると病害の発生が多くなるので避けるべきである。また、貝殻など炭酸カルシウムの含有量もpH上昇の原因となるので、注意が必要である。



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